第68回安田記念、惜しくも2着!!一口馬主出身のアエロリットについて

アエロリットは、サンデーサラブレッドクラブの一口馬。

こないだの安田記念であわや勝ったか、と思われクビ差の2着で惜しくも安田記念を栄冠を逃したアエロリットですが、既にG1、NHKマイルカップを1勝している、この名牝も実はサンデーサラブレッドクラブ出身の一口馬です。

こちらが当時の2014年募集時の写真です。

エアロリット、アロエリットや、言い間違いをよくする私ですが、この写真を見ていると、なんとまぁお尻の膨らみ、筋肉の張りも見事だと思います。繋の部分も若干立ち気味ですが、あまり気にならないレベルだと思います。

腹袋もすっきりしていますし、何と言ってもお顔も整っていて、とてもコンパクトでバランスの取れたいい馬体をしていると思います。

また、お値段もかなりお手頃で当時の募集価格が一口なんと35万円でした。

この価格でこの名牝、さすがノーザンファーム生産馬です。

アエロリットは何故お手頃価格

ちなみにアエロリットは、現時点で2億7,011万円もの賞金を獲得しており、一口賞金1人あたり、675万円です。

これからもまだ、どんどん活躍して賞金額を獲得していくでしょう。

実はクラブ入会費用、カイバ料も毎月かかっているので単純に35万円定額で出資、とはいきませんが、それでも、35万円投資して、約700万円ほどのバックはやはり夢がありますね。

アエロリットに投資された方々が単純にうらやましいですね。

決して一口馬主デビューの私にとって、35万円という価格がすごく安い!って訳ではないのですが、100万円から最大で400万円もする、ディープやキンカメの仔に比べれば、圧倒的にお手頃価格で安い、と言わざる終えません。

当時なぜこれだけの安さで買えたか、というと、アエロリットの父、クロフネのこれまでの産駒の成績や、血統による距離適性もあるでしょう。

クロフネは、芝・ダート両方で短距離、中距離と幅広く活躍した名馬ですが、これまでの産駒はマイラーよりの牝馬の活躍が目立ちます。

牡馬で活躍した馬は2頭で、スリープレスナイトとフサイチリシャールがいますが、牝馬に比べると、それらの活躍はやや影を潜むところがあります。

現状、クロフネの後継馬が育っていないほど、ほとんどの活躍は牝馬がメインです。

また、クロフネ産駒は3歳限定のクラシックレースではあまり走っていないところも、値段がなかなか上がりにくい要因ではないでしょうか。

スリープレスナイトも、サンデーサラブレッドクラブの一口馬出身で、当時の一口価格は60万円でした。

牝馬の値段は牡馬よりやや下がるので、アエロリットの値段も、他の種牡馬産駒に比べお手軽価格になっています。

アエロリットもクロフネ産駒らしい、走る馬として活躍しています。

クロフネ産駒はクラシックレースや有馬記念、ジャパンカップや天皇賞などの中長距離のG1レースを主戦場とはしてこなかったものの、コンスタントに勝利を積み重ねている、といったイメージです。

産駒もこれだけのお手頃価格ですが、種牡馬別産駒JRA通算勝利数ランキングでは、そうそうたるメンバーの中、堂々の11位です。(ちなみに1位がサンデーサイレンス、2位ノーザンテースト、3位がブラインズタイム)

それだけ、派手ではないが、小さく、時には大きく勝ち上がっている産駒が多くいる、ということです。

アエロリットの血統について

アエロリットの母はアステリックス。

2012年生まれと、若い馬で、2014年の初仔でアエロリットが誕生しました。

若干4歳での出産とは驚きです。

それ以降の産駒は外国の馬主が購入し、海に渡っているようです。

アステリックス自体は、新馬戦を走って8着と、このレースのみで引退してしまいました。

母の実績もないことから、お値段も安めに設定されていたのでしょう。

しかし、アステリックスの父(つまりアエロリットの母父)は2003年第70回、日本ダービーを勝利した、ネオユニヴァースです。

ですが、ネオユニヴァースはDサンデー系(詳しくはこちら)であり、短距離、ダートや重馬場を得意とする、産駒を多く輩出している血統です。

これは、ネオユニヴァースが芝の中長距離のクラシックに対応できる馬であったとしても、ネオユニヴァースの母系のパワーのある、重馬場こそ本領発揮する、欧州の血が強く仔に伝わっている、とされています。

アステリックスの母(つまりアエロリットの母母)は米国馬、血統には米国型、欧州型両方を兼ね備えている、ルーツはノーザンダンサーのヌレイエフ系。

こちらの系統も仔は、ダートや短距離を主戦場にすると言われています。

改めてこれらの血統を鑑みると、アエロリットの母父はDサンデー系のネオユニヴァース、母母の父系もダート系、またさらに、父クロフネはJCダートG1を勝利している、ということから、募集当時はアエロリットは、ダート系になる、と考えられてもおかしくなかったのではないでしょうか。

まだまだ私の考えは浅はかかもしれませんが、たとえ今年の募集馬にアエロリットと同様の馬がいたとしても私はその秘めた力に気づかず、高確率でスルーしてしまいそうです。

なのでこの馬に関しては、安い!や買っておけばよかった!とはならず、完全に見抜けない自分に敗北感を感じることのほうが大きいはずです。

今回の記事を書いてみて、アエロリットに関しては、血統よりも馬体を優先して選ぶ、という選択も有効ではないのかと、そう思わされた、見事な名牝です。

こちらもまた、一口馬主出資として参考にさせていただきたい次第です。

 

 

 

 

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