一口35万円だった、クロノジェネシス、あなたは彼女に出資できただろうか。

今回はG1阪神JF2着、GIIクイーンカップを勝利した、一口馬主サンデーサラブレッドクラブのクロノジェネシスについて書きます。

まず、2016年にクロノロジストの産駒として募集された当馬は一口価格たったの35万円でした。

私は2017年産駒から一口馬主に参加した口ですが、35万円は当時でも最低価格だったのではないでしょうか。

3歳でクラシックもまだ走っていない状況ですが、この価格でこの活躍は既に成功と言えるでしょう。

そして、GIIIクイーンカップを勝利し、2月11日(現在)の時点で当馬はクラブで、獲得賞金最高の3歳馬になりました。

まず、何故こんなに安いのかは、バゴの産駒であり、牝馬であるからに他なりません。

当時の募集時の写真です。

<出典 サンデーサラブレッドクラブ https://www.sundaytc.co.jp/catalog/pdf/91192.pdf>

また募集時の写真も少し貧相に見え、毛艶もあまり良くないように見えます。

尻尾もお尻の内に入っていて、臆病であることを示しています。

実際入厩まで、体重も軽い方でした。

尻高の点もあまり長距離は期待できなかったのでしょう。

また、クラブでの当馬紹介でも、ダートを視野に入れた紹介文が目立ちました。

ただ、2歳になってすぐの坂路コース、ハロン15秒はかなり速いです。

脚元の繋ぎにも芝向きのバネを感じます。

余談ですが、この時期に私の出資馬(2017年産駒)でこんなに速く走っている馬はまだいません。。

クラブもここまで、芝で当馬が走るとはあまり想定していなかったのかもしれません。

なので私がこの馬を募集時で選ぶかと言われたら、金銭面的にはとても魅力的ですが、募集時の写真から、母の活躍、血統から見ても第一希望としては、中々手を出すことはできなかったと思います。

しかし、一口馬主をやる人は安くて手頃な馬を手に入れたいので第一次募集では完売していたでしょう。(走らなかったらしょうがないというレベルです)

サンデーサラブレッドクラブはアエロリットもそうなのですが、本当に優秀なのが、価格があまりつかない馬もしっかり走る点はすごいなぁと思います。

それがノーザンの育成の凄さもあるのでしょう。

肩や社台レースクラブの馬は100万以上投資しないと近年の馬はほぼ活躍しません。

先述した、父バゴですが、ご存知の通り、凱旋門賞を勝利したGI計5勝の仏馬の怪物でした。

凱旋門賞馬を勝利した種牡馬は数多く日本に輸入されて来ましたが、バゴも期待されるほどの産駒の活躍馬は10年で1頭(菊花賞馬ビッグウィーク)しか生まれませんでした。

またクロノジェネシスの母馬、クロノロジストも2戦して早くも引退してしまいました。(しかし、新馬戦勝ちに2戦目は、上位着順の3着と目を見張るものがありました)

クロノジェネシスはクロノロジストの8頭目の産駒でした。

これまで代表馬にノームコアがいますが、父はハービンジャーで、日本で唯一成功している外国輸入種牡馬と言ってもいいでしょう。

その後にこれまで配合実績がなかったバゴと配合されました。

それでは、次に血統を見ていきます。

もしかしたら走ったクロノジェネシスの血統に何かヒントがあるかもしれません。

クロノジェネシスの母父はダートも芝も両方走った、名馬クロフネ、母系もサンデー系とミスプロ系の米国血統の配合です。

血統的には父の欧州型のスタミナ、母父はダートと芝もこなす器用さ、母系には日本に適した瞬発力のある、サンデー系に、母母はスピードの米国血統とかなりオールラウンダーな面白い血統です。

これまで外国の種牡馬との配合が多く、クロノジェネシスの半兄ノームコアのように成功したのには、相性の良さがあるのでしょう。

この外国の種牡馬との配合の流れを見て、この馬に投資できるか否かがポイントになってたかもしれません。

血統的にバゴの血を強く引き出すことができれば、距離も持ちそうですし、総合的にとても面白い配合です。

超良血馬かと言われれば難しいところはありますが、それでもこのオールラウンダーの血統がどこまで爆走できるのか、今後期待したいと思います。

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です