【第五回】血統を覚える。ターントゥ系〜サンデーサイレンス系編

今回は日本の競馬シーンに多大なる影響を与えたターントゥ系及びサンデーサイレンス系について覚えていきたいと思います。

この記事の目的は、何となく覚えいる血統の特徴を今回体系的にまとめることです。

それではターントゥ系〜サンデーサイレンス系の系統と特徴を見ていきます。

ターントゥ系

ターントゥ系の系譜はヘイルトゥリーズン系から派生するヘイロー系ロベルト系が主に日本に広がったが、現在ではヘイロー産駒のサンデーサイレンス系が日本の主流である。

ヘイロー系

米国型の血統。

気性が激しく、サンデーサイレンス を筆頭にその荒々しさが産駒に勝負根性として伝わった。

デヴィルズバッグ系

米国型の血統。

父ヘイロー。タイキシャトル(安田記念、スプリンターズS、ジャックルマロワ賞勝利)など芝・ダートの一流マイラーを輩出。

アメリカ血統らしく、スピードの持続力にも優れている。

ロベルト系

欧州型の血統。

父ヘイルトゥリーズン。ヘイローとは同世代。

産駒にスタミナとパワーと底力を伝える。

現在の改修された芝のレースではロベルトの特性を発揮しにくいが、重馬場のタフな場面では母の父としてもスタミナとパワーを伝える。

シンボリクリスエス系もこの系統で、パワーとスタミナを受け継ぎ産駒に伝える。

スクリーンヒーロー(父シルヴァースカヤ)もロベルト系の父系を伸ばすのに成功。

後継種牡馬として現在注目のモーリスがいる。

ブライアンズタイム系

欧州型の血統。

サンデーサイレンスが登場するまでは日本の主流になりかけた系統。

三冠馬ナリタブライアン、マヤノトップガン、タニノギムレットを通じてウオッカなど、数多くの名馬を輩出。

現在の日本の芝の高速競馬には適応できず、ダート路線での活躍が目立つ。

サンデーサイレンス系

日本型の血統。

日本では種牡馬も繁殖牝馬もサンデーサイレンス系が非常に多くこの血が飽和状態である。

キングカメハ系との親和性が高く、母父としてドゥラメンテを筆頭に名馬を数々と輩出。

産駒にスピードと瞬発力をもたらす。

サンデーサイレンスにはTサンデー系、Pサンデー系、Dサンデー系とさらに分岐する。

Tサンデー系はステイヤー適性、Pサンデー系はマイラー適性、Dサンデー系はダート適性である。

ディープインパクト、ハーツクライ、ステイゴールドはTサンデー系

アグネスタキオン、ダイワメジャー、フジキセキはPサンデー系

ネオユニヴァース、ゴールドアリュールはDサンデー系

産駒はこれら3つの系統に別れる。(これだけでも産駒の特徴は想像できる)

日本競馬はサンデーサイレンス系の血が最も成功している。

現在ディープインパクトの血がサクソンウォリアー(イギリス2000ギニー勝利)、スタディオブマン(フランスダービー勝利)を通じて欧州でも影響を与えはじめている。

また、ハーツクライの血もアメリカへと渡りヨシダがターフクラシックS(G1)を勝つなど、世界でもサンデーサイレンス系の広がりを見せはじめている。

ディープインパクト系

現在日本のリーディングサイヤー。

クラシック戦線となると必ずこの産駒が名を連ねる。

スピード型の繁殖牝馬との相性がよく、牝馬のマイラーを多く輩出。

産駒もマイラーから長距離と様々なタイプが生まれ、今後のディープインパクトの後継種牡馬の誕生に期待。

芝短距離、ダート馬の産駒は少ない。

産駒はディープインパクトを父に、母父ストームバード系、ダンチヒ系、ヴァイスリージェント系、ミスタープロスペクター系とノーザンダンサー系統との黄金配合が有名。

まとめ

今回はネイティヴダンサー系、ミスタープロスペクター系について覚えました。

米国の主流血統であり、欧州や日本にもその血が広がっていることから産駒のタイプも様々でそれぞれの特徴を覚えるのは結構大変です。

長距離スタミナ血統(欧州型)

・ターントゥ系

・ロベルト系

・ヘイロー系

・デヴィルズバッグ系

・ブライアンズタイム系

勝負根性、瞬発力(日本型)

・サンデーサイレンス 系

・ディープインパクト系

以上、まとめてみました。

次回はダーレーアラビアン大系統より派生したマイナー血統についてフォーカスしていきたいと思います。

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