2021年シルクロードSデータからの注目馬

前提

シルクロードS、調べたこと。わかったこと。

今年は京都競馬場ではなく、中京競馬での開催。

中京芝1200mはスタートから100mほどゆるやかな坂があり、そこから直線にかけて下り坂が続く。直線で急坂が待ち構えおり、道中の下りから勢いよく流れにのって駆け上って押し切ることもあるので先行馬が有利。

単騎先頭の逃げ馬もそのまま押し切ることもある。

枠順の不利は無いが、内枠で先行勢が固まってしまった場合は外枠の先行馬はずっと外を回されてしまい、不利を被ってしまいロスに合う。

ハイペースになりやすく、ポイントはロスなく前で競馬ができるか。中京開催後半に差し掛かるため馬場も荒れて消耗戦になるはず。

シルクロードSはハンデ戦だが過去10年のレースでは斤量による有利はさほどない。前走、京阪杯組、淀短距離組、スプリンターズS組が好成績。

芝1200mは紛れもあるので10番人気以降の穴人気も全然来る。

また今週の土曜日や日曜午前の馬場状態で外が伸びる芝であるかの確認も必要そうである。

血統では同じ中京芝1200mである高松宮記念を参考に上げると、父がミスプロ系の米国血統が好走している。父がサンデー系、母父米国型でも好走している。

基本的には欧州型よりハイペース向きのスピード勝負の米国血統がこの舞台に合う。重馬場になれば欧州血統のパワー型も台頭。

今日1月30日の中京の馬場を見ていると、単純な前残りは厳しそうでパワーも要求されるような馬場である。差しも決まりそうな馬場で米国血統よりも重馬場が得意な欧州血統を狙っていきたい。

芝1200mは日本の非主流血統を狙うのが基本。

 

シルクロードS(G3)出走馬

1枠1番 牡5歳 ザイツィンガー 
斤量55.0
父ドリームジャーニー
母父クロフネ
母系にキングマンボ

前走中京芝1200mで8着。通過11-11。
中京の好走実績はなく、後ろから競馬する形が多い。しかし、重馬場巧者で今回の馬場に向くかもしれない。

1枠2番 牡6歳 ライトオンキュー
斤量57.5
父Sharmadal(Giant’s Causeway)
母父Raven’s Pass(Gone West系 ミスプロ)
母系にロベルト、Red Godのある血統。

前走はスプリンターズS(G1)9着、通貨5-6。
過去に中京芝1400mトリトンS(1600万下)で1番人気5着。
血統的に欧州色が強い。前が止まるような馬場になればこの馬が力で押し切ることもあるかもしれない。

2枠3番 牝 5歳 コントラチェック
斤量55.0
父ディープインパクト
母父Sharpen Up系(ネイティブダンサー)
母系にFairy Kingの血統

前走中山芝1200mが初の1200m戦。2番人気に推されながらも10着。これまでの勝ち鞍は1600~1800mと欧州色が強いこの馬には今回の舞台は合わないかもしれない。

2枠4番 牡 8歳 セイウンコウセイ
斤量58.0

父アドマイヤムーン(フォーティナイナー系 ミスプロ)
母父Capote(Seattle Slew系)
母系にミスワキがいる血統。

前走セントウルS(G2)芝1200mで17着。通過1-1。
過去に同コースのG1高松宮記念優勝実績がある。
斤量58.0に8歳。キャリア的に全盛期を終えているように見えるが、中京芝1200mはフォーティナイナー系の馬が強い。また使い詰めされていた前走までとは違い今回本馬は4カ月ぶりのレース。リフレッシュを挟んで一変も期待したい。

3枠5番 牡7 ラヴィングアンサー
斤量57.0

父ダイワメジャー
母父ロックオブジブラルタル(ニジンスキー系)
母系にニジンスキーがある血統。

前走はタンザナイトS(OP)阪神芝1200mで1着。通過13-13。
中京での実績も新馬2着、未勝利戦1着、前々走セントウルS(G2)8着という実績。今週の中京芝1200は前が止まると予想されるのでここは外したい。

3枠6番 牡 6歳 カイザーメランジェ
斤量55.0
父サクラオリオン(エルコンドルパサー Kingmanbo系)
母父サクラプレジデント(サンデーサイレンス系)
母母父 Seattle Slew系、母の母母にプリンスキロのある血統。

前走中山芝1200mカーバンクルS(OP)で13番人気で6着。
通過11-9 上がり34.1は3位タイ。

過去4歳時に函館S(G3)函館芝1200mを勝っている。

血統的にはなんとなく狙ってみたい馬。スタートが決まればスピードを持続させてそのまま押し切る競馬もできるかもしれない。

4枠7番 牝 5歳 エイティーンガール
斤量55.0
父ヨハネスブルグ(ヘネシー ストームバード系)
母父アグネスタキオン
母系にミスプロ系、ノーザンテーストの血統。

前走スプリンターズSで12着 通過14-13
前々走札幌芝1200m、キーンランドCで1着。

血統的には問題ないがこれまでのレースは上りが33秒から34とキレ味を武器にするタイプで上がりのかかる競馬でのレースはどうかというところあるが、差しが決まる馬場ならこの馬の好走もある。

 

4枠8番 牝 6歳 プリモシーン
斤量56.0
父ディープインパクト
母父Fastnet Rock(デインヒル系)
母系にはストラヴィンスキー(ヌレイエフ系)がある血統。

中京記念で2着の実績。本質的にはマイラーでこれまでクラシック路線で走ってきた馬である。前走初の芝1200mで10着。父ディープインパクト、この血統で1200mのイメージはできない。

 

5枠9番 牡 4歳 ヴェスターヴァルト
斤量55.0
父ノヴェリスト
母父ダイワメジャー(デインヒル系)
母系にはフレンチデピュティ、リファールのある血統。

前走中京芝1400m、3勝クラスからの上がり馬。通過7-9。
これまで1200mより1400mの実績の方が多いことから前が止まらない競馬になると差し切れないこともあるかもしれない。前が止まるとパワーで押しきることもできるだろう。

5枠10番 セ 6歳 ルッジェーロ
斤量55.0
父キンシャサノキセキ
母父アルムタワケル(マキャベリン系ミスプロ)
母系にはノーザンダンサーがある血統。

これまでの戦績にあるようにスピードよりもパワータイプ。ここでのレースでは少しスピード負けしそうではある。

6枠11番 牝 6歳 リバティハイツ
斤量55.0
父キングカメハメハ
母父Dubawi(Seeking the Gold系ミスプロ)
母系にはニジンスキーがある血統。

今の中京ならパワー、スピードどっちの馬場に転んだとしても対応はできそう。
追い込み気質なので外差しが決まりそうな馬場なら抑えておきたい。

6枠12番 牡 4歳 ラウダシオン
斤量57.0
父リアルインパクト(サンデーサイレンス系)
母父Songandaprayer(Unbridled’s Song系)
母系はストームキャット系。

前走マイルCS阪神芝1600mで15着。通過2-2。マイル路線で使われてきたが、本質はスプリンターで本領発揮しそうな1戦。スピードの持続力もあり、そのまま先行して逃げ切っってしまうのはこの馬だろう。デビュー当初は出遅れ癖があったが成長と共に改善されてきた。スタートが決まれば。注目の1頭。

7枠13番 牡 6歳 シヴァージ
斤量56.0
父First Samurai(Giant’s Causeway)
母父Dixie Land (ノーザンダンサー系)
母系はファピアノ、ボールドルーラーがある血統。

前走は好走組の京阪杯(G3)芝1200mで5着。通過14-13。過去7走後方からの競馬で上がりはいずれも最速。過去7走で北九州短距離S(OP)芝1200mで1着。血統的にスピードがあり、注目したい1頭であるが後ろで走る競馬なら馬場が向かないと飛ぶかもしれない。


7枠14番 牡 6歳 トゥラヴェスーラ
斤量56.0
父ドリームジャーニー(ステイゴールド系)
母父アドマイヤコジーン(Caro系 グレイソヴリン)
母系はWoodman(ミスプロ系)

前走は好走組の淀短距離S(L)で1着。通過4-4で先行もできる。しかもこの時のレースは中京の芝1200mとコース実績もある。
スピードに偏ると馬群に包まれる可能性もあるがパワーが向く馬場なら勝てる。

 

8枠15番 牡 6歳 モズスーパーフレア
斤量56.5
父Speightstown(Gone West系 ミスプロ)
母父アドマイヤコジーン(Belong to Me ダンチヒ系))
母系にボールドルーラーがある血統。

ごりごりのアメリカ血統。前々走はスプリンターS2番人気10着、最近はダート転向と紆余曲折あるが、まだ全盛期は終わってないはず。逃げ馬の本馬はハマれば馬券内もあるかもしれない。

 

8枠16番 牡 6歳 ミッキースピリット
斤量54.0
父ディープインパクト
母父Invincible Spirit(Green Desertダンチヒ系)
母系も欧州血統が並ぶ。

前走好走組の淀短距離S(L)6着。通過6-5。米国血統はないが、馬場が重くなり、前が止まって条件が向くと1発あるかもしれない。

 

8枠17番 牡 6歳 タイセイアベニール
斤量56.0
父ベーカバド(Green Desertダンチヒ系)
母父ブライアンズタイム
母系にダンスインザダーク、ノーザンテーストがいる血統。

前走好走組の淀短距離S(L)7着。道中通過8-7。
スピードよりパワータイプに偏った血統。スピードが重要視される馬場になると厳しいかもしれない。

 

8枠18番 牡 5歳 クリノガウディー
斤量58.0
父スクリーンヒーロー
母父ディアブロ(Halo系)
母系にノーザンテーストがいる血統。

トップハンデの58キロ。
かつて高松宮記念(中京芝1200m)で1着入線4着降着の経験あり。

血統的にタフな馬場に強いが本質はマイルなような気もうする。前目で競馬はしたい。

 

スピード馬タイプ

ラウダシオン
セイウンコウセイ
エイティーンガール
シヴァージ
モズスーパーフレア

パワー型タイプ

ザイツィンガー
ライトオンキュー
リバティハイツ
ラヴィングアンサー
タイセイアベニール
ヴェスターヴァルト
クリノガウディー

米国血統だらけの馬

シヴァージ
モズスーパーフレア

米国血統が入った馬

ザイツィンガー
セイウンコウセイ
ラウダシオン
カイザーメランジェ
エイティーンガール
ヴェスターヴァルト
トゥラヴェスーラ
クリノガウディー

米国なし欧州だらけor欧州に偏った血統

ライトオンキュー
リバティハイツ
タイセイアベニール



前走淀短距組該当馬

前走、淀短距離S(L)芝1200m組はシルクSで好成績。

トゥラヴェスーラ 1着
ミッキースピリット 6着
タイセイアベニール 7着

 

前走京阪杯組該当馬

前走、京阪杯(G3)芝1200m組はシルクSで好成績。

シヴァージ 5着(上がり最速)
リバティハイツ 8着

前走スプリンターズS組該当馬

前走、スプリンターズS(G1)芝1200m組はシルクSで好成績。

ライトオンキュー 9着
エイティンガール 11着

 

芝・重馬場好走実績のある馬

ザイツィンガー 重馬場実績2戦2勝
2勝クラス1着、3勝クラス1着

ライトオンキュー 重馬場実績2戦1勝
2歳未勝利で1着、キーンランドC(G3)2着

エイティンガール 重馬場実績2戦2勝
2歳未勝利で1着、キーンランドC(G3)1着

ヴェスターヴァルト 重馬場実績1戦0勝
ファルコンS(G3)3着

リバティハイツ 重馬場実績2戦1勝
夕刊フジ杯オパールS(L)1着
京都牝馬S(G3)8着

ラウダシオン 重馬場実績2戦0勝
小倉2歳S(G3)3着、ファルコンS(G3)2着
メモ:もみじS(OP)は不良馬場で勝っている。

シヴァージ 重馬場実績2戦1勝
北九州短距離S(OP)1着、高松宮記念(G1)5着

モズスーパーフレア 重馬場実績1戦1勝
高松宮記念(G1)1着
メモ:勝った高松宮記念は2着入線後、繰り上がり優勝。
降着した馬は今回シルクロードSにも出走するクリノガウディー

クリノガウディー 重馬場実績1戦0勝
高松宮記念(G1)4着
メモ:1位入線後、降着。

セイウンコウセイ 重馬場実績3戦1勝
渡月橋S(1600万下)1着、スワンS(G2)14着、高松宮記念7着。
メモ:CBC賞(G3)中京芝1200mでは不良馬場で3着。

 

最終追い切りタイム

追い切りタイムで調子を見て見ます。

ヴェスターヴァルト

1/27 美浦・南W やや重 ヴェスターヴァルト 助手
2頭併せ 内 馬なり 後ろを追いかけて同入。
伸びよし。

6F 5F 4F 3F 1F
68.2 52.8 38.8 12.9

 

エイティーンガール

1/27 栗東・CW 不良 坂井瑠
単走 馬なりから徐々にピッチをあげ動き軽快

6F 5F 4F 3F 1F
69.1 52.2 37.6 12.1

 

カイザーメランジェ

1/27 美浦・坂路 やや重 助手
単走 馬なりで力強く駆け上がる

800m 600m 400m 200m
55.4 40.0 26.0 13.0

 

クリノガウディー

1/27 栗東・坂路 重 鮫島駿
単走 強めから駆け上がり、最後いっぱいに仕掛ける。タイム、動き抜群

800m 600m 400m 200m
50.5 36.6 23.7 11.8

 

コントラチェック

1/27 美浦・南W やや重 杉原
併せ 内 馬なりで追走して最後強めで併せる

6F 5F 4F 3F 1F
70.5 54.8 40.5 12.8

 

シヴァージ

1/27 栗東・坂路 重 福永
単走 強め 動きキビキビ

800m 600m 400m 200m
53.6 38.8 24.9 12.3

 

セイウンコウセイ

1/27 美浦・南W やや重 助手
併せ 内 馬なりで入り、最後強めに追う。

6F 5F 4F 3F 1F
68.8 53.0 39.3 12.6

 

タイセイアベニール

1/27 栗東・坂路 重 助手
単走 馬なりから入り、強めで最後一杯 
序盤右にもたれるが、最後は伸びて反応よし。

800m 600m 400m 200m
53.3 37.9 25.0 12.4

 

プリモシーン

1/27 美浦・南W やや重 助手
併せ3頭 真ん中 馬なりから強め、終い伸びる。
うちの馬にやや遅れる。

6F 5F 4F 3F 1F
69.2 53.4 38.4 11.6

 

ミッキースピリット

1/27 栗東・坂路 重 松若
併せ 強め 動き軽快。

800m 600m 400m 200m
50.4 37.0 24.6 12.6

 

モズスーパーフレア

1/27 栗東・坂路 重 助手
単走 馬なり 終い十分伸びる。

800m 600m 400m 200m
52.7 37.4 24.1 12.1

 

ライトオンキュー

1/27 栗東・坂路 重 助手
併せ 馬なり  並走馬を置き去り。動き軽快

800m 600m 400m 200m
51.8 37.3 23.9 12.1

 

ラヴィングアンサー

1/27 栗東・坂路 重 助手
単走 馬なりから終い強め。反応まずまず。

800m 600m 400m 200m
53.8 38.4 25.0 12.6

 

ラウダシオン

1/27 栗東・CW 不良 M.デムーロ
単走 馬なりから徐々に強め。軽く調整。

6F 5F 4F 3F 1F
82.6 66.4 52.6 39.4 12.3

 

リバティハイツ

1/27 栗東・坂路 重 助手
単走 強め 動き軽快

800m 600m 400m 200m
54.0 38.8 25.1 12.2

 

ルッジェーロ

1/27 美浦・南W やや重 見習
4頭併せ 外  馬なりから強めで動き軽快。

6F 5F 4F 3F 1F
70.2 54.7 38.9 12.5

 

シルクロードS注目馬

このまま重馬場が続きそうであれば欧州血統を持った馬も狙い目である。
また過去5年のシルクロードSを見ると、1番人気から6番人気の2頭までが馬券になっており、10番人気以降が1頭は紛れる。人気と穴どころを狙っていきたい。今回は重い馬場を重視して欧州血統に注目していきたい。

ラウダシオン

先行力とスピードの持続力がある。前が止まる競馬になったとしても、先行馬の中でもこの馬の実力は随一。3着以内は確保できると考える。ラウダシオンが先行して抜かれる展開になるときは恐らく欧州馬が台頭してくる。重馬場での実績もある。逃げ馬のモズスーパーフレアを前にして競馬することが予想されるが、ハイペースになり自滅するパターンもあり、この馬がもし差されるなら以下のような馬たちである。

エイティーンガール
血統はスピード向きの米国型だが重馬場での好走が目立つ。前が止まる競馬に対して差しが決まればこの馬の好走が期待できる。

ヴェスターヴァルト
欧州、米国、日本型のハイブリット血統。父もノヴェリストで今の馬場には合いそうである。重馬場での経験はないが、中京との相性はいい。距離短縮もプラス。

ライトオンキュー
ごりごりの欧州血統。調教も動き軽快で抜群。重馬場適性もあり、今回の馬場でも力を発揮できる。

トゥラヴェスーラ
血統的にも重馬場は適応できる。また、前走はシルクロードS好走組の淀短距離S(L)で1着。前走淀短距離S組からはこの馬を狙いたい。

リバティハイツ
最軽量ハンデ54キロ。血統的にスピードは無さそうだが重馬場を得意とし、前が止まれば紛れもあるかもしれない。

タイセイアベニール
こちらも欧州色が強い血統。中京での実績は悪くなく、中団で競馬をし、前が崩れるところで飛び込んでくるかもしれない。

シヴァージ
スピードが活かせるようになれば米国血統のこの馬も一応抑えで。しかし個人的にラウダシオンの方が血統、能力面で信頼度はある。前から競馬すれば面白いが近走は後ろからの競馬が続くので直線スピードに乗った時に前を捉えられる脚があるかどうかである。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です