このブログは一口馬主をやっている私が、2021年のクラブ出身の重賞勝利馬を中心に血統や馬体などあらゆる面を分析して次の出資馬検討に役立てたいと思っている日記になっています。
ちなみに2020年までのクラブ馬重賞勝利総括はこちらになります。こちらはただ妬みが入ったレースごとの感想に留まっています。
そして早速、2021年はじめに組まれた重賞の1つ、京都金杯で勝利したのは2歳以来の重賞勝利となったサンデーレーシング所属のケイデンスコール。戦績はこれまで15戦3勝。未勝利戦を勝った後、新潟2歳S(G3)を1番人気で勝ち連勝。その後重賞戦線での惨敗は続きましたがNHKマイルカップ(G1)では14番人気ながら2着の実績があります。それからまたしばらく成績が下降気味でしたが、今回行われた京都金杯で約2年半ぶりに勝利しました。
ケイデンスコールの血統表はこちら(netkeiba)を参考。
2016年2月11日生まれ。
父ロードカナロア
母インダクティ 母父ハーツクライ
母インダクティ、2番目の産駒。
母インダクティ、その母ホールオブフェームは戦績こそパッとしませんでしたが、母系4代母にはサッカーボーイの母であり、ステイゴールドの祖母であるダイナサッシュ。
またケイデンスコールの叔父にはフェイムゲームがいる血統。
のちに募集時のコメントにもありますが、確かに何だか深みがある血統です。
ケイデンスコールの募集価格は40口で一口あたり70万円。初年度産駒からアーモンドアイが活躍しましたが、まだロードカナロア2年目の産駒ということもあり、牡馬でもお値段はお手頃。
厩舎もロードカナロアを調教していた安田隆行厩舎ということもあり実績も十分で当時としての期待値も高かったのではないでしょうか。
当時の募集時写真。
顔がロードカナロア産駒そのものですが全体的に見て馬体はパッとしない印象です。馬体はふっくらしていて胴が詰まってて短距離の印象。
ロードカナロア産駒代表格、ステルヴィオ(サンデーレーシング)、サートゥルナーリア(キャロットファーム)、ヴァルディゼール(G1レーシング)にせよ、走る馬は募集時から骨格が馬体に浮き出ていて筋骨隆々のイメージ。
ケイデンスコールはどちらかというと募集時のアーモンドアイ(シルクレーシング)の馬体のふっくらした感じに似ていますが、アーモンドアイのほうがトモの筋肉が発達している印象です。
当時の募集コメントでも以下のようにありました。
それほど馬格のあるタイプでなくともサイズ感以上に体重があるのは、それだけ中身が詰まっているということに他なりません。骨量のある狂いのない骨格形成と体幹の強さから、立ち姿には実に安定感があり、凹凸のある放牧地でもブレの少ないフォームで疾走することが可能です。父の産駒らしく普段は落ち着きのある性格ですが、いざ走り出すとスッとスピードに乗ることができ、他馬を目がけて勝負を挑む際には闘志を表に出し、重心の低いフォームを繰り出します。スピードがあるのは疑いようのないところですが、そのメリハリのある気性、奥深い母系の後押しもあり、距離の融通は利きそうです。
結果的にはコメント通りの活躍をしてくれています。さすがです。距離適性は父親の方が勝ち、短距離からマイル路線に収まった印象。古馬になってまた一つ成長したのは母父ハーツクライの影響もあるのでしょうか。(かなり後付け)
募集時での測尺ではなく、募集終了後数カ月経っての測尺になりますが、当馬は体高154cm、胸囲171cm、管囲21.5cmとあります。
体高、胸囲は平均値で管囲は平均より太めで好印象といったところでしょうか。人によっては管囲は21cm以上あるとデータ的に走っていないという声もききますが、結果的にこれまで怪我せずにコンスタントに走れています。
クラブレポートでも初期馴致の頃からスピードがあると評価されていました。ただ、トモは少し頼りないというコメントもありました。
2月11日生まれと早生まれもあって早期デビューも叶い新潟2歳S(G3)も勝ちました。
ここまで期待通りの結果となったのではないでしょうか。
私がこの馬に出資できたかどうかのポイント
母馬、祖母が走っていなくも諦めない。
血統を母系までちゃんと遡れたか。(といっても当然ながら母系すべての産駒が活躍している訳ではないので馬体などを参考に検討)。
ロードカナロアに母父サンデーサイレンス系はやはり相性がいい。
これまでの2018年産駒の勝ち上がり約55%がこの相性。
測尺は平均以上か。
当馬のようにやはり2番仔は走るイメージ。
データなどに惑わされず管囲21cm以上でも出資できたかどうか。
馬体に関して募集時の写真のみに囚われず先を想像できる馬体かどうか。。
後当然ながら映像や実際に牧場ツアーに参加して踏み込みがいいかどうかも検討する。
と、正直あまり分析できていないですが、今後クラブ出身の重賞馬が出る度に記事にしてみてこれら重賞Winnerの馬たちに共通点はないか見ていきたいと思います。
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