2025年5月。アメリカ競馬界にとって、そして世界の競馬ファンにとって最も熱く、ドラマティックな季節がやってきました。そう、ケンタッキーダービーの季節です。
私が今年、改めてこのレースに注目するようになったきっかけは、Netflixのドキュメンタリー『Race for the Crown』。アメリカ三冠レースの舞台裏に迫るこの作品を観て、競馬の「表」と「裏」にある熱い人間ドラマに引き込まれました。そこから一気にケンタッキーダービーについて調べることに。
今回は、そんなきっかけから始まった私の「ケンタッキーダービー2025」をまとめます。注目馬や出走条件、そして日本からの出走馬まで、これを読めば今年のダービーがより一層楽しめるはずです!
目次
ケンタッキーダービーとは?
ケンタッキーダービーは、アメリカ・ケンタッキー州チャーチルダウンズ競馬場で毎年5月の第1土曜日に行われる、3歳サラブレッド限定のダート2000m(G1)レースです。
アメリカ三冠(Triple Crown)の第1戦にあたり、「The Most Exciting Two Minutes in Sports(スポーツ界で最もエキサイティングな2分間)」とも称されます。
この三冠シリーズは以下の3レースで構成されます:
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ケンタッキーダービー(5月第1土曜/ダート2000m)
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プリークネスステークス(5月第3土曜/ダート1900m)
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ベルモントステークス(6月第1土曜/ダート2400m)
アメリカでは毎年約2万頭のサラブレッドが生まれる中で、この舞台に立てるのはわずか20頭。頂点を目指す戦いは、まさに激戦そのものです。
出走への道:「Road to the Kentucky Derby」
ケンタッキーダービーの出走馬は、全47戦からなる「Road to the Kentucky Derby」と呼ばれる予選シリーズでポイントを積み重ね、上位20頭に入った馬たちに限られます。
主要レースには以下のようなものがあります:
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ブルーグラスステークス(G1)
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サンタアニタダービー(G1)
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アーカンソーダービー(G1)
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フロリダダービー(G1)
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UAEダービー(G2)など
Netflix『Race for the Crown』でも紹介されていたこの予選シリーズは、競走馬と関係者たちの執念と努力の軌跡でもあります。
日本でも「Japan Road to the Kentucky Derby」という独自枠があり、カトレアSやヒヤシンスS、伏竜Sなどでポイントを稼いだ馬が出走可能になります。
これを見てるとたった20頭の枠に日本馬だけ優遇されて出走できるように見えて不思議なのですが、これはケンタッキーダービーを主催するチャーチルダウン社とJRAの提携により2016年に創設されたのが理由でその目的は競馬が人気の日本でケンタッキーダービーをもっと広く知ってほしいのが目的とのことでした。
2022年以降は毎年のように日本馬が出走しています。最高順位は記憶に新しい2024年のフォーエバーヤングの3着です。
ちなみにNeflixはフォーエバーヤングが出走した第150回ケンタッキーダービーにフォーカスしてドキュメンタリーを組まれていましたが、かなりアメリカ視点の作品であり、日本馬の活躍や登場はかなり空気でした。
注目馬たち:ダービーの主役候補
🏇 ジャーナリズム(Journalism)
- 性別:牡
- 父:Curlin
- 母:Mopotism
- 母父:Uncle Mo
- 調教師 : M. マッカーシー
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騎手:ウンベルト・リスポリ
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主な勝鞍:サンタアニタダービー(G1)
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スピード指数110、安定感抜群の4勝馬。ケンタッキーダービーで5連勝を目指す。
🏇 バーナムスクエア(Burnham Square)
- 性別:騸
- 父:Liam’s Map
- 母:Linda
- 母父:Scat Daddy
- 調教師:I. ウィルキス
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騎手:ブライアン・ヘルナンデスJr.
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主な勝鞍:ブルーグラスステークス(G1)
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鮮やかな追い込み脚が魅力。波乱の立役者となるか。
🏇 サンドマン(Sandman)
- 性別:牡
- 父:Tapit
- 母 : Distoted Music
- 母父:Distorted Humor
- 調教師:M. キャシー
- 騎手:ホセ・L・オルティス
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主な勝鞍:アーカンソーダービー(G1)
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距離延長が向くと見られ、展開次第で上位進出も。
🏇 ロドリゲス(Rodriguez)
- 性別:牡
- 父:Authentic
- 母: Cayala
- 母父:Cherokee Run
- 調教師:B. バファート
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騎手:マイク・スミス
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主な勝鞍:ウッドメモリアルS(G2)
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名門バファート厩舎の管理馬。スピード指数111。
🏇 ティズタスティック(Tiztastic)
- 性別:牡
- 父:Tiz the Law
- 母: Keesha
- 母父:Tapit
- 調教師:S. アスムッセン
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騎手:ジョエル・ロサリオ
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主な勝鞍:ルイジアナダービー(G2)
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後方一気の末脚が武器。距離延長も歓迎。
日本からの挑戦:アドマイヤデイトナとルクソールカフェ
🇯🇵 アドマイヤデイトナ(Admire Daytona)
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父:ドレフォン、母:アイスパステル
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主な勝鞍:UAEダービー(G2)優勝
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鞍上:クリストフ・ルメール予定
UAEダービーで日本馬4連覇の立役者に。スピードと根性の融合馬。
🇯🇵 ルクソールカフェ(Luxor Cafe)
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父:アメリカンファラオ、母:メアリズフォリーズ
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主な勝鞍:伏竜S(OP)、ヒヤシンスS(L)
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鞍上:ジョアン・モレイラ予定
ジャパン・ロード・シリーズ4連勝の快進撃で出走権を獲得。勢いは本物。
まとめ:馬と人のドラマがあるからこそ、競馬は面白い
ケンタッキーダービーは、単なる「速さ」を競うレースではありません。馬と人、それぞれの夢や努力が交差する「物語」なのです。
Netflix『Race for the Crown』はその裏側を描き出し、私たちに競馬というスポーツの新しい魅力を教えてくれました。
ケンタッキーダービーの最新情報は公式のこちらから確認できます!
https://www.kentuckyderby.com/derby-horses/
📅 日本時間:2025年5月4日(日)午前7時57分発走予定
朝から熱くなれる2分間、一緒に見届けましょう!
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