5月27日に日本ダービーを制したワグネリアン。最後の直線で先行するエポカドーロを差し切り、見事日本ダービーの栄冠を手にしました。
今回一口馬主で成功したい私にとって、ワグネリアンの血統も検討材料となりました。
もちろん、これまでレースに出ている馬たちはどれも良血馬であるはずで、生産者も私素人なんかよりも十分に理解し、配合を行っています。ですが、例え良血馬であっても生まれた仔の体格や見た目や性格によっては走る、走らない馬も出てくるわけです。
ですので良血だからといって、必ず走るわけではありませんが、一口予定馬の中でも、名馬に出会う確率を上げたい、ということで勝手に今ホットな名馬たちの血統を分析し、今後の馬選びの参考にさせていただきたいと思っています。
そして。。。
話は脱線しましたが、今回のワグネリアン。
父はクラシックレース制覇に強い産駒を数多く輩出している、ディープインパクト。言わずもがな、ディープインパクトはサンデーサイレンスの仔で、サンデーサイレンスがいない現在、今や日本を代表する、立派な後継種牡馬になっています。
母はミスアンコール。芝・ダート両方を走った短距離馬で、現役時代は9戦1勝とあまり活躍はできませんでした。当時のセリ価格も1億1,760万円でかなり期待されていました。(このセリ価格もワグネリアンを産んだことで価格以上の価値になりました)
また、ミスアンコールの父はキングカメハメハと、血統的にはディープとキンカメの親和性は高く、これだけでワグネリアンは教科書的な好血統であることは間違いないです。
だいたいこの時点でもし仮に、ワグネリアンが一口馬主予定馬であったら、父ディープと、母父キンカメということで値段もそれなりにして中々手を出すことはできなかったでしょう。
そして、当然ながらこの親和性の高い配合といっても必ずしも名馬が生まれるわけではないのでこの時点でも手を出すことは私には難しいでしょう。
しかし、ワグネリアンが今回注目に値するところは母母のところです。
そう、ワグネリアンの母ミスアンコールの母はあの、ブロードアピールです。
ブロードアピールといえば、Youtubeや、数多くの競馬の名シーンでもよく取り上げられていた、後方から一気に追い上げてごぼう抜きを何度もし、神の末脚を持つ馬として崇められた、あの名牝です。
僕も彼女のことは、Youtubeの神動画から知り、競馬を長く離れていた時期でもその名の存在はネット界隈でも有名になっていました。
そのブロードアピール、改めて成績を見てみると、G1勝利はないものの、中央、地方両方合わせて獲得賞金5億円以上と中々の怪物ぷりです。
また、そんな神のようで鬼のような末脚を魅せた、ブロードアピールの血統をさらにさかのぼってみると、ルーツはアメリカにあります。
ブロードアピールも元々アメリカからの持ち込み馬で、現役時代はさすがアメリカ馬の血統らしく、ダートや芝の短距離で持ち前のスピードを武器に活躍しました。
ブロードアピールの父はヒムヤー系のブロードブラッシュ。父、ブロードブラッシュはアメリカのダートの中距離レースでG1、4勝の名馬でした。
これだけのアメリカ仕立ての絶対的スピードを、ワグネリアンは母母のブロードアピールを通して、受け継いだはずです。
結果的にワグネリアンはサンデーサイレンス系から続く、父ディープインパクトの瞬発力と、母父のキングカメハメハのスタミナと万能性、母母ブロードアピールからは絶対的スピードを兼ね備えていたのです。
今回ワグネリアンの活躍を見て、鉄板とされている、父と母父の確認だけではなく、そのさらに先の父系や母系なども一口の判断材料として大切なんだと、再認識させられた次第です。
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