3月20日。
Tokyo CIty競馬(英語だとなんかおしゃれ)こと大井競馬場にはじめて行って来ました。
地方競馬は人生初。
基本中央競馬ばかりの私ですが、この日は訳あって仕事の代休を取り、水曜のど平日に訪れました。
その訳とは
社台レースホースの出資馬の一頭、ウムラオフの応援です。
厳密にいうと、当馬は兄の豆し馬の出資馬。縁あって、彼が命名した馬です。
ウムラオフは父、ステイゴールド、母ウミラージ。
中央でのデビューは1番人気で2着、2戦目は1番人気ながらレース中かかって8着。
地方転厩前の調教師は堀宣行 (美浦)。
しかも中央での鞍上は2戦ともM. デムーロと、クラブ関係者からも、競馬ファンからもかなり期待されていた馬でした。
その後、骨折による長期休養。
3歳の未勝利でのレースに間に合わず、地方に移籍し、そこで規定の3勝をし、中央競馬復帰を目指すことになりました。
そしてこの日、怪我から復帰してウムラオフにとっては、約1年半ぶりの公式レースとなりました。
ウムラオフは大井競馬第5R、C2八 九 ダート1600mに出走。
14頭立ての6枠9番。
この日の鞍上は矢野貴之ジョッキーです。
下馬評では2番人気、出走50分頃前には単勝4倍もついていたので、ウムラオフを軸に馬券を買いまくりました。
レース30分前にパドック開始。
僕自身はウムラオフと初のご挨拶。
中央競馬での時とは違い、今回はメンコをつけていました。
社台のメンコを着用。
漆黒のとても綺麗いな馬体。
ですが、パドックでは2人引きでかなりチャカチャカしていました。
普段からどういった状態なのかはわかりませんが、ちょっとうるさい感じを見せていましたが、
中央からの転厩、ここは馬の自力でどうになるかなるはず!
ここは通過点。
パドックを周回後、騎手が登場。
しかし、少し目を離した隙に颯爽とウムラオフはどの馬よりも先に場内へ移動。
返し馬も見れないまま、既に待機所へ。
これはかなり入れ込んでるのか。。
しかし、なんども言いますが、ここは通過点。。
中央所属馬で、しかも初戦2着。地方に来た中央馬で苦戦する馬なんてほとんど知りません。
中央馬でなかなか勝てない馬でも地方初戦で大差で圧勝するというレースもよく聞きます。
なので、ここはウムラオフの底力を信じたい。
この頃には、結局オッズは2.0の1番人気になっていました。
そしてレース、ゲート前。
この時はまぁまぁウムラオフから落ち着きを感じます。
さぁまずは1勝!
何だかむちゃくちゃ緊張して来ました。
そしてスタート!
勢いよく飛び出したウムラオフは先行し、2番手と好意に!!
掲示板でも途中経過が映り出されます。
2番手のウムラオフは掲示板にも9番の数字が。
これはいい感じ。
このまま持っていってもらい、ラスト直線で末脚を炸裂させて後続を置き去りにする姿が目に浮かびます。
やはり中央出身馬は違うぜ。
そんな気持ちもどこかしら出ていました。
が、3コーナーからずるずると後退。
あれ?どこ行った?
そこから直線のゴールに差し掛かってもウムラオフはどこにいるのか確認することもできない状態。
はて?
なんとしんがりでゴール。
しかもしんがりの2頭は馬群との差が大差。
そこからさらに7馬身差でウムラオフがゴール標識を通過。
まさか、、また怪我!!?
この日、現地へ行けなかった豆し馬も知らせを聴いて涙。
これは引退確実か。。。
豆し馬は何もかもやる気無くなった模様。。
しかし、私も競馬の厳しい現実を知りました。
よくよく考えてみてください。
この馬はデビュー前に注目されていて、デビュー戦は2着。鞍上もデムーロ。厩舎も一流。
未勝利戦の勝ち上がりもすぐにできるだろうと囁かれていた馬がわずか2戦後に調教中に不運にも骨折の怪我。
言葉が悪いですが、たまたま新馬戦や未勝利戦を勝った馬がそのまま中央にずっと居座れるというシステムを取っている中央競馬。
そんなくすぶっている馬もごろごろいる中で、ウムラオフが中央競馬で走れないのはとても厳しい現実と、この日身を持って思い知らされました。
そのウムラオフが未勝利戦に間に合わず、地方転厩。
そして大差によるビリ。
心配される怪我。
このまま引退となるとなんたる転落人生。
素質馬がこういった感じで引退となるとウムラオフがとても不憫でなりません。
そう考えてると、とても胃が痛くなって来て、競馬が怖くなりました。(主な原因は馬券で大敗したこともありますが。。)
怪我であればとても悲しいし、出資者にとって厳しい現実ですが、とにかく無事を祈りるばかりでその日は放心状態で競馬場を後にしました。
あの負けっぷりを見るとかなり絶望的な現実も予想されました。
のちにクラブからのレポートがありました。
その内容は、ウムラオフは久しぶりの競馬でどうすればいいのかわからなくなって、うるさくなってしまい、レーススタート時にはやる気が無くなっていたとのこと。
つまり、ウムラオフはスタート前から燃え尽きてしまっていて、怪我ではなかったのです!
しかもこのままクラブとしての出資の取りやめも無く、このまま続投のこと!
それはよかった!
実はこのレポートを聞くまでは流石にもうブログを書く気力体力がありませんでした。
しかしながらウムラオフも未だ崖ぷちに立たされていることは確かです。
4歳にもなると、中央復帰には地方で3勝しないといけないことも大変ですが、ウムラオフ自体も血統的には芝向きで、ダートを主戦とする地方ではとても厳しい競馬を強いられていることは明らかです。
次戦からもう負けられないレースが続きますが、次戦の奮闘を祈りつつ、この次も私は休みが取れそうな時は応援に行きたいと思います!
がんばれ、ウムラオフ!負けるな、ウムラオフ!
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